今日から6月です。
今回は5月の最後の現場での湿気の怖さの紹介です。
ヤマトシロアリの羽アリが出たということで、駆除の依頼をいただきました。
シロアリ被害も結構なものでして、一部はナイアガラ状態でした。
木材の内部を食害されているため、注入していない穴から薬剤が流れ出しています。
これをうちではナイアガラ状態と呼んでいます(笑)
で、問題はここよりも湿気被害です。
ここは床の間の下になります。
家が古いんで、傾いて床の間にひずみが出たっていうのは言われてたんですが、
床下から確認したら、お座敷と奥の間の間の柱が折れてました。
これはシロアリ被害ではなく、湿気によって木材が腐り、荷重に耐えれなくなったものです。
手前の大引きや束などは改築したもので新しくなってますから、その後に肝心の柱が
折れてしまったんじゃないかと思われます。
これは褐色腐朽菌によるものだと思われます。褐色腐朽菌は木材の繊維を縦横に分断
するように破壊してしまう特徴があります。木造住宅にとっては大変危険な菌です。
湿気対策はお金もかかりますが、必要だと判断されたらやっておくべきです!
木造住宅の天敵は湿気、シロアリ、雨漏り、そして火事です!
この4つには皆さん気を付けておいて下さい、逆に言えばこの4つさえちゃんとしてれば
木造住宅はとっても長持ちします。
さてさて、5月も無事に乗り切れました。皆様のおかげです!
6月も頑張っていきます、ということで、今週もありがとうございました。